男性がこうしてくれないああしてくれないとか、女性の気持ちが全然分かってないとか。
そんなふうに思うこと、あるよね。
でも、セックスって二人でするものじゃない?
お互いに協力し合ってその日を楽しむことが大事だよね。
たとえ自分が100%受け身の場合でも、楽しい時間を過ごすための工夫ってすごくたくさんあるの。
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大人の保健室へようこそ、セクマイ発達カウンセラーのダイヤです。
このチャンネルでは、セクシャリティや発達障害などについての質問にお答えしています。
今日のテーマは「マグロを克服するセックステクニック」。
セックスのポジションとジェンダープレッシャーって深い関係があるのね。
セックスをリードする側の人と、セックスで受け身になる側の人が、それぞれいるとするよね。
ヘテロセクシャル(異性愛者)だったら、大体男性。
ゲイやレズビアンだったら、タチ(責め)役の人。
そういう人が、いつも必ず100%責任を持たなくちゃいけない。
そういうすごく強いジェンダープレッシャーが、世の中には存在するのね。
セックスの場を楽しいものにすることを、男性とか男性役の人が全部やらなくちゃいけない。
受け身側の人が気持ちよく楽しめるかどうか、それは全て責める側の責任だ。
そういうジェンダープレッシャーがあると、それってちょっと不公平だよね。
二人でしていることなのに、男性役の人だけが全部努力しなくちゃいけないっていうのは、対等じゃないよね。
健全なパートナーシップじゃないと思う。
例え自分が女性役、ネコ、受け身のポジションだとしても、その日のセックスを楽しいものにする工夫や努力っていっぱいできるの。
じゃあ、受け身側の人がどういう工夫ができるかっていうことを挙げてみるね。
まずは、デートの前の日からスイートな会話をすること。
「明日はイチャイチャしたいかも、楽しみ」
「久しぶりに会えるからドキドキしてるよ」
「明日何着ていこうかなってもう1時間ぐらいずっと迷ってるの」
そういうことを言って、デートやセックスに向けてウォームアップをする。
そうすると、まず自分自身が楽しいよね。
自分の気持ちを自分で高めること。
自分を楽しませて、デートやセックスに向かってよりよいコンディションを作るっていうことが、まずできるよね。
それから、待ち合わせ場所で会ったときにもこんなこと言ってみて。
「今日もかわいい」
「かっこいい」
「今日の服いいね」
「会えてうれしい」
「昨日は楽しみであんまり寝られなかった」
ウソでもいいから、ちょっと大げさにそういうことを言ってみるのもいいんじゃないのかな。
そういうふうに言うことで、その日のデートがグッと楽しくなるはずだよね。
それから、ホテルに入ったら、お部屋にAVの一覧があったりするじゃない?
それを見ながら
「何これ、すごいね~」
「わたしはこれが好きだな。あなたはどう?」
そういうやり取りをするのもいいよね。
ベッドに入る前には、
「今日はお気に入りの下着にしてみたんだ」
「この下着かわいいでしょ」
「あなたのことが好きだから触れ合ってるとすごく幸せな気持ちになるんだ」
とかって言うのもいいよね。
それから、セックスの最中も自分が受け身のポジションであっても、できることはたくさんあるの。
相手の腕や背中をなでるとか、手をつなぐとか。
そういうふうに、自分からスキンシップをするってことね。
または、相手が自分の性器を触ろうとしたら、わざとよけたり、相手の手をどけたりしてちょっと焦らすとかね。
そんなふうに、セックスをより楽しむためにできることってあるんだよね。
それから、受け身の側の人にしかできないことっていうのがあるの。
その日のセックスをいいものにするために、受け身の側の人にぜひやってほしいことがあるのね。
それは、リードする側の人が、ちょっと疲れてるとか手間取ってるとか調子が悪いとか。
そういう時に、休憩を提案すること。
「ちょっと休憩しようか」とか
「ちょっと休もうか」とか。
これはね、リードする側の人にはなかなかできないことだから、ぜひ受け身側の人が提案してあげてほしいの。
さりげなく「トイレ行ってくるね」とか「お水飲むね」とか、そんなふうにして場の空気を変えるのもいいしね。
リードする側っていうのは、想像以上に責任やプレッシャーを感じてるから、なかなか自分から「休憩しよう」って言えないんだよね。
だからそういう時は、受け身側の人が休憩を提案をしてあげるのがすごく大事だと思う。
前にもね、セックスレスどうしたらいい?っていう記事で話してるけど、何もかも相手任せにしてたらセックスは楽しくないよね。
そもそも、平等じゃないしね。
自分が100%受け身のポジションであっても、
「自分が今日のセックスを楽しくするんだ」
「ぜひ今日は楽しく過ごすための工夫をいっぱいしよう」
っていう意識で望むことで、もっともっとステキなパートナーシップが作れるんじゃないのかな。
ハイ、そんな感じでした。
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