二次被害って何? その言葉の意味とメカニズム いじめ・モラハラ・セクハラの被害者をさらに追い詰める言葉に注意

いじめ・モラハラ・セクハラの被害者を責めるようなことを言ったり、反省を促したりする発言ってよくあるじゃない。
そういうのを、二次加害って言うのね。
被害者をさらに追い詰めるような行為がどうして起こるのか、そのメカニズムを説明するね。

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大人の保健室へようこそ、セクマイ発達カウンセラーのダイヤです。
このブログでは、セクシャリティや発達障害などについての質問にお答えしています。
今日のテーマは「二次被害って何?」

二次加害とか、二次被害っていう言葉を説明するね。
これは、暴力を受けて傷ついてる人を批難することなの。

例えば、性的な被害に合った人に

「短いスカートを履いてたのがいけないんだ」
「男ってそういうものだから気にしない方がいいよ」
「あなたにも悪いところがあったんじゃない?」

こんなふうに、被害者を責めたり反省を促したりする発言。
これが、典型的な二次加害ね。

じゃあ、そういう「二次加害」っていう現象がどうして起こるのか、その原因を三つ挙げてみるね。

1 仲を取り持とうとしてる

被害者と加害者を仲直りさせて、これからも一緒に上手くやっていこうとしてるの。
加害者と被害者が一緒に上手くやっていく必要なんて、本当はないんだよね。
暴力事件が起こった時に、その後の加害者と被害者との関係についてはケースバイケースだから一概には言えないんだよね。

ただ、必ず言えることとしては、距離を取り直す必要があるってこと。

顔見知りとか友達や恋人からのDVモラハラで考えると、暴力が起こった時の距離っていうは、間違いなく近すぎるんだよね。
完全に絶縁するまでは行かなくても、少し離れる必要はあるよね。

それなのに、周りがその関係を無理やり続けさせようとしてる。
仲を取り持とうとしてる。

今すでにお互いに攻撃的になりやすい緊張感の高い関係を、そのまま続けさせようとするのって、すごく危険なんだよね。

2 自分も後ろめたいから加害行為をなかったことにしようとしてる

自分も、DVモラハラについて思い当たるところがあるんだよね。
なんとなく、「自分もDVモラハラの加害行為をしてるんじゃないかな」っていう後ろめたさがあるの。
だから加害者をかばってるんだよね。

3 聞いた人がショックで受け止め切れてない

「こういうひどいことをされてつらい」っていう告白を受けて、聞いた人がショックを受けてるっていうのもあるよね。
そのショックを受け止め切れない、深刻な事態を把握しきれない、対応しきれてないってこと。
対応しきれてないんだけど、動揺を隠そうとして、なんとか自分だけで問題を解決しようとして被害者本人を責めるようなことを言っちゃう。

そういう心理が働いてるんだよね。

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最後に、今から言うセリフは全部二次加害だってことを覚えておいて。

「旦那さんは稼いできてくれてるんだからそれぐらいはガマンしなさい」
「結婚してるんだからワガママ言っちゃダメ」
「受け流して許しなさい」
「あなたにも悪いところがあるんじゃない」
「みんなそんなもんだよ」
「もっと大変な人だっているんだよ」
「誰でもいいところと悪いところもあるんだから、折り合いをつけてやっていきなよ」
「人間は誰も完璧じゃないんだから要求しちゃダメ」

これは被害を訴えてる人をさらに追い詰めるすごく危険な暴力行為だから要注意なの。

ハイ、そんな感じでした。

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ABOUTこの記事をかいた人

パンセクシャルでポリアモリーでADHD虹 当事者カウンセラーとしてオンラインカウンセリングやYouTube配信など各メディアで積極的に活動中。