モラハラっていうのは、目に見えないけど明白な暴力なんだよね。実は気がつかないうちに自分が加害者になってたり被害者になってたりすることって、すごくたくさんあるの。典型的なモラハラの事例を出して説明するね。
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大人の保健室へようこそ、カウンセラーのダイヤです。
今日のテーマは「モラハラって何?」
DVは物理的な暴力だよね。それに対してモラハラは精神的な暴力のことなの。
自分の機嫌が悪いとか、疲れてるとか、欠点を指摘されたとか、そういう時に暴力的な態度に出る人のこと。
暴力的な態度っていうのはこういうこと:
無視する
イヤミを言う
暴言を吐く
大きな音を立てて物を置く
怒りとかイライラを態度で伝えようとするっていうのが典型的なモラハラの特徴なんだよね。
自分の感情を整理して、言語化して、伝えるということができてないの。
自分が当事者だと判断基準が難しいよね。
「これってモラハラなのかな? どうなのかな? 違うかな?」って迷った時の判断基準を3つ紹介するね。
1 怒りを暴力的な態度で示す
2 それによって相手を自分の思い通りに動かそうとする
3 歩み寄りの努力を全くしない
この3つがあるようだったら、それはモラハラだね。
じゃあ具体的な例ね。
例えば旦那さんが「毎日夜家に帰ったら炊き立ての白いご飯が食べたい」とする。
もしそれが旦那さんの希望なら奥さんとの相談・交渉が必要だよね。
「毎日帰ってきたら炊き立てのご飯が食べたいんだよね」
「君はどうかな?」
「どうしたらいいかな?」
「毎日その時間にご飯を炊いてもらうことってできる?」
「大変じゃない? 大丈夫? お願いしちゃってもいいかな?」
「朝洗ってタイマーでセットしてもらうことはできるかな?」
「おれが朝洗ってタイマーでセットして出かけるのはどう?」
「冷凍を炊き立てみたいに食べられる電子レンジを買うのがいいかな?」
こんな感じでお互いの都合を伝え合うこと、二人で一緒に中間案を考えること、お互いが納得できる状態を目指してること。
これが対等な関係なんだよね。
で、じゃあモラハラの場合はどうなるかっていうと、モラハラの場合はこう。
「俺が帰る時間に炊き立てのご飯があるのが当然だよね」
「なんでできないの?」「何回言えば分かるの?」
「そんなこともできないなんてだらしない人間だね」
「大人として恥ずかしくないの?」
「もっとちゃんと自己管理しなよ」
「言われなくてもやるのが当然でしょ」
「やるべきことをやらない人が悪い」
「怒られても仕方ない」
で、できてないとため息とか、無視とか、イヤミとか、音を立てて物を置くとか。
これがモラハラなんだよね。
その根本にあるのは、こういう考え方。
相手が全部悪い
自分の言うことを全て一方的に相手が受け入れるべき
自分が歩み寄る必要は全くない
自分の思った通りに相手が行動するべき
そのためには暴力を使っても構わない それは仕方がないことだ
相手を下に見ているから、対等じゃないし平等じゃないよね。
ここまでがモラハラ加害者の思考パターン、行動パターンなのね。
じゃあ今度はモラハラの被害者の方。
こういうことが続くと被害者の方はどうなるかっていうと。
怖いから思考停止して言うことを聞くようになるの。
毎日旦那さんの帰りに合わせてご飯をたくことがいいことなのかどうか、本当に必要なことなのかどうか。
そういうことを一切考えずにただひたすら怒られないために行動するようになるんだよね。
怒りを沈めるために言うことを聞くようになるの。
これは完全に洗脳されてる、服従してるとかっていう状態で、決して対等じゃないよね。
怖いから考える余裕がないんだよね。
それぐらい、被害者にとって安全な環境じゃないんだよね。
モラハラの典型パターンをまとめると。
加害者:
「相手が自分の思い通りに動くべき」
「自分は一切歩み寄らなくていい」
被害者:
「好きだから支えたい」
「怖いから何も考えずに言うことを聞こう」
加害者も被害者も、どっちもアダルトチルドレンだったり心に大きなトラウマを抱えてたりすると、こういう関係になりやすいんだよね。
親子でも、恋人でも、上司と部下でも。
こういう関係性に陥ってしまったらちょっと注意が必要だね。
「対等じゃない暴力的な関係性だ」ってことを自覚した方がいいよね。
ハイ、そんな感じでした。
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それではまた次の記事でお会いしましょう。
カウンセラーのダイヤでした。ラビュー❤︎
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