イギリスで活躍する日本人歌手、リナサワヤマの曲を紹介します。
欧米のLGBT+コミュニティでは「チョーズンファミリー(自分で選んだ家族)」という言葉がよく使われます。
自由な生き方を求めるLGBT+の人々は「ブラッドファミリー(血縁の家族)」との関係が悪いことも多く、それなら家族を自分で選んで作って行こう、と考えているのです。
誰だって
「男なんだから男らしくしなさい」
「早く結婚しなさい」
「子供を生んでこそ一人前」
なんて、画一的な生き方を押し付けられるのはうんざりですよね。
セクシャルマイノリティならなおさらです。
家族だからって、生き方を人に押し付けられるべきじゃない。
「カウンセラーが答える 本当の家族とは」の記事でも話したように、
家族の本質は「自分らしさを認めてもらえること」「出入り自由であること」です。
でも実際は、家族や親せきの集まりでは
役割を強要される
参加を強要される
仲良しごっこを強要される
ことも多いですよね。
だから、家族や親戚の集まりが多いお盆、クリスマス、年末年始は、LGBT+の人々からの悩み相談が急増します。
そういった場で心無い言葉を投げつけられて傷つく人もいれば、そういう場に参加できずに浮足立つ街の中で自分だけが一人で過ごすことに孤独を感じる人もいます。
リナは、そんな牢獄のようなブラッドファミリーとの関係に疲れ果てた人々に、そっと優しく寄り添っています。
美しいメロディに乗せて「血縁関係や婚姻関係だけが家族じゃない」と訴えます。
そして、カウンセラーとしてリナの歌詞を読むと、彼女がものすごく優秀なカウンセラーであることも分かります。
「話を聞かせて ゆっくりでいいよ」と相手の話を引き出し、
「あなたはもう大丈夫」と安心安全を確保し、
「わたしがあなたの痛みを書き換えるわ」と認知の歪みを修正する。
訓練されたカウンセラーじゃないとできないことを、リナはごく自然にやってのけているのです。
驚きですよね。
リナがライブでこの曲を歌うと、MCの人やバックコーラスの人など、必ず誰かが涙ぐんでしまうのも当然のことなのかもしれないですね。
Chosen Family / Rina Sawayama
Tell me your story and I’ll tell you mine(あなたの話を聞かせて わたしも自分の話をするよ)
I’m all ears, take your time, we got all night(全力で聞くよ ゆっくりでいいよ 一晩中話そう)
Show me the rivers crossed, the mountains scaled(大変なことをたくさん乗り越えてきたんでしょう)
Show me who made you walk all the way here(ここまで歩いてきた道のりを教えて)
Settle down, put your bags down(さあここに腰を落ち着けて 荷物を下ろして)
You’re alright now(あなたはもう大丈夫)
We don’t need to be related to relate(優しくするのに血縁関係なんていらない)
We don’t need to share genes or a surname(遺伝子や名字が同じじゃなくてもいい)
You are, you are my chosen family(あなたはわたしのチョーズンファミリー)
So what if we don’t look the same?(わたしたちが似てないからって何だって言うの?)
We been going through the same thing(同じことを乗り越えて来たでしょ)
You are, you are my chosen family(あなたはわたしのチョーズンファミリー)
Hand me a pen and I’ll rewrite the pain(ペンを貸して あなたの痛みを書き換えるから)
When you’re ready, we’ll turn the page together(準備ができたら一緒にページをめくろうね)
Open a bottle, it’s time we celebrate(シャンパンを開けてお祝いしよう)
Who you were, who you are(今までのあなたを 今のあなたを)
We’re one and the same(わたしたちは一つだね)
We don’t need to be related to relate(優しくするのに血縁関係なんていらない)
We don’t need to share genes or a surname(遺伝子や名字が同じじゃなくてもいい)
You are, you are my chosen family(あなたはわたしのチョーズンファミリー)
So what if we don’t look the same?(わたしたちが似てないからって何だって言うの?)
We been going through the same thing(同じことを乗り越えて来たでしょ)
You are, you are my chosen family(あなたはわたしのチョーズンファミリー)
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