カウンセラーが答える! LGBTってなんでみんな病んでるの? どんなことに困ってるの? その生きにくさと悩みを聞いてみよう

LGBTの人って病んでる人が多いんだよね。

それは一体なんでなのか、LGBTの人達がどういう世界に住んでるのか、なんで精神的な問題を抱えてしまいやすいのか。
分かりやすく簡単に説明してみるね。

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大人の保健室へようこそ、カウンセラーのダイヤです。
今日のテーマは「LGBT なんでみんな病んでるの?」
セクシャルマイノリティの人って、確かに精神的に不安定な人がすごく多いんだよね。
それは一体なんでなのかってことだよね。

じゃあ、こんなふうに考えてみようか。

もし、あなたが中国に住んでるとして。
自分が日本人であることを隠して生きなきゃならないとしたら、どんな生活になると思う?
すごいストレスだよね。
言葉とか仕草を変えて、うっかり口を滑らせてしまわないように注意して。
そういうふうに毎日過ごさなくちゃいけない。
一生そういう生活だと思ったら未来に希望なんて持てないよね。

セクマイの人は住んでるのはそういう世界なの。

特に、10代の頃セクシャリティを隠して生きてた人っていうのは、家でも学校でも拒否されるのが怖くて自分らしく振る舞えない、安心できない、居場所がないって感じてるんだよね。
セクバレすることを恐れて部活とか、文化祭とか、放課後の寄り道とか。
そういうことをやってないんだよね。
周りの人と距離をとって暮らしてきたの。

友達と何気ない恋愛トークではしゃいだりとか。
部活や文化祭で仲間と一緒に一つのことを成し遂げたりとか。
その中で、ケンカして、仲直りして、本音でぶつかり合って。
そういう経験をしてないんだよね。

放課後に「みんなでカラオケ行こうよ」…行かない

就職してからの新人研修で「みんなでお風呂に行こうよ」…行けない

会社帰りに「同僚で飲みに行こうよ」…行かない

セクシャリティがバレて、いじめられたり、追い出されたり、クビになったり。
そういうことが、実際にたくさんあるんだよね。
それを恐れてるから、周りの人と距離を取って生活しなくちゃいけないの。
人と正直に本音でぶつかり合って深い心の絆を作る、そういう体験をあんまりしてないんだよね。

常に人前でウソをつかなくちゃいけない。
場合によっては親にも一生嘘をつかなくちゃいけない。

そういう生活をしてるの。

セクマイのコミュニティだったり、二丁目だったり。
そういうところに来る人はみんな言うの。

「ここではうっかり口を滑らせてしまわないように気をつけなくていいから安心」

普段の生活はそれだけ安心じゃないってことだよね。
今の社会は、セクマイの人達にとって、安心安全な場所じゃないんだよね。
言ってみれば、セクシャルマイノリティの人達って言うのは、自由で豊かな青春時代を奪われてしまった人達なの。
自由に恋愛をして、自由に友達を作って、親にも何でも話せる。
友達や家族と和気あいあいと仲良く過ごす。

そういう、ノンケの人が当たり前に持ってる権利を、セクマイの人は持っていないんだよね。

だから、精神的に病んでいくのは当たり前だよね。
セクマイの人達が暮らしている環境とか、そのバックグラウンドを考えたら、必ずしも本人のせいだけじゃないよね。
本人のせいだけじゃないし、本人だけではどうにもならないことだよね。
セクシャルマイノリティの人達が病んでるとか精神的に安定しないって言うのは、そういう背景があるからなの。

ハイ、そんな感じでした。

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それではまた次の記事でお会いしましょう。
カウンセラーのダイヤでした。ラビュー❤︎

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ABOUTこの記事をかいた人

パンセクシャルでポリアモリーでADHD虹 当事者カウンセラーとしてオンラインカウンセリングやYouTube配信など各メディアで積極的に活動中。