好きな人に好意を向けられると、急に怖いとか気持ち悪いとか嫌いだとか、そんなふうに強い拒否反応をすることを、蛙化現象って言うんだよね。
そういう蛙化現象の裏には、幸せが怖い、逃げたいっていう気持ちがあったりするの。
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大人の保健室へようこそ、セクマイカウンセラーのダイヤです。
このブログでは、LGBTや発達障害などについての質問にお答えしています。
今日のテーマは「好意を向けられるのがイヤ 好きな人の場合」。
自分が好きだったはずの人に好かれると、急に怖くなるっていうことね。
これは、一般的には蛙化現象とか幸せ恐怖症っていう言い方ができるよね。
心理学の専門用語では、回避行動とか回避性人格障害とかっていうのね。
幸せを避けてしまう行動のことだね。
じゃあなぜ、そういう幸せを避けるような行動をしてしまうかっていうことなんだけど。
「失望するのがイヤだから、最初から期待するのをやめよう」
「捨てられる前に自分から捨てよう」
「依存心するのが怖いから、依存につながりそうな要素は全部排除しよう」
こういう心理が働いてるんだよね。
自分の心が絶望というストレスに耐えられないから、絶望を避けるための大切な防衛本能なの。
前にも別の記事で自己破壊行動について話したよね。
自己破壊行動って言うのは、能動的に自分の幸せを壊すこと。
それに対して回避行動っていうのは、受動的に幸せを避けることなの。
で、この回避行動の症状が強くなると、幸せを持ってくる人に怒りや嫌悪を持つこともあるんだよね。
「避けるのも疲れるから幸せ持ってくるのやめてよ!」っていう気持ちだよね。
恋愛とか仕事って、実際に思い描いてた通りに上手く行ったら、楽しいことばっかりじゃないでしょ?
大変なこともいっぱいあるよね。
だから、実現しそうになった時、急に
「果たして現実的な困難を本当に乗り越えられるのか?」
そういう不安な気持ちが芽生えて来ることがあるんだよね。
誰でも、幸せになるのってすごく怖いことなんだよね。
「本当かな?」
「いいのかな?」
「急に終わっちゃったらどうしよう」
「依存しちゃったらどうしよう」
「その後一人で生きていけなくなったらどうしよう」
そういう気持ちが起こるのは自然なことだよね。
これは正確に言うと、幸せになるのが怖いって言うよりは変化が怖いんだよね。
大きな変化って、幸せなことであってもストレスになるでしょ。
結婚とか栄転とか、いいことなんだけど実は大きなエネルギーを使うことだよね。
今まで自分が好きだった人に好意を向けられるって、けっこう大きな出来事だよね。
かなり大きな変化だよね。
当然、精神的な負担が大きかったりする。
だから、心身ともに体力があるとか、経験があるとか、そういうふうに余裕がないと、なかなかこの事態を簡単には受け止められないよね。
頭も心もフル回転するから、疲れちゃうよね。
成長とか変化っていうのはゆっくり進んで行くのが、一番負担が少ないの。
だから対処方法としては、段階を踏んで少しずつ仲良くなっていくっていうことができるとストレスが少ないかもしれないね。
さらに、その結果付き合うかどうかもどっちでもいいっていうような、自由な選択肢があるとより楽だよね。
「お互いに好意がある」「じゃあ付き合いましょう」
それって、人によってはちょっと一足飛びで急すぎるなって感じる場合もあるだろうし、またはそれってちょっと方向性が違うなって感じる場合もあったりするよね。
だから、一緒に相談しながら居心地のいい関係性を探していくとか。
話し合いながら距離感を調整していくとか。
そういうことができると、すごくステキな親愛関係が作れるんじゃないかな。
ハイ、そんな感じでした。
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