「ツラい体験もポジティブに受け止めましょう」とか、「どんな出来事にも感謝しましょう」とか。
そう言われてもできない時ってあるよね。
ポジティブになんかなれないよっていう時。
大事なことは、まずちゃんとツラい体験をツラいって感じてその痛みを癒すことなんだよね。
痛みを癒してないうちは、ポジティブになんかなれないよね。
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大人の保健室へようこそ、セクマイ発達カウンセラーのダイヤです。
このチャンネルでは、セクシャリティや発達障害などについての質問にお答えしています。
今日のテーマは「ポジティブ思考がウザい」。
ポジティブ思考ってよく言われるけど、ムリなプラス思考の押し付けってちょっとめんどくさかったりするよね。
その、ポジティブ思考の危険な落とし穴を説明するね。
例えば、セクシャルマイノリティだったり、発達障害だったりすると、小さいころからすごくたくさんのツラい体験をしてるんだよね。
毎日社会から否定されるようなことを言われてる。
あなたはおかしい
あなたは変わってる
あなたは劣ってる
かわいそう
できないことが多い
ズレてる
気持ち悪い
なんでそういうことをするの?
なんでこういうことをしないの?
なんでこんなこともできないの?
小さなことで、こんなふうに毎日毎日言われちゃうんだよね。
そんなふうに言われたら、誰だってツラいよね。
まずは、そうやって否定的なことを言われて、そのことに自分が傷ついてるんだって自覚することだよね。
自分の心の痛みを受け止めて、しっかり癒してあげる必要があるんだよね。
ダイエットでも、プラスのことをたくさんやるよりも前に、マイナスのことをやめるっていうのがすごく重要なのね。
筋トレやエクササイズをする前に、暴飲暴食をやめるとか睡眠不足を見直すとかね。
そういう「マイナスを止める」っていうことを先にやる必要があるんだよね。
心も同じなのね。
ポジティブなことをやるよりも前に、心の痛みや悲しい気持ちを癒すことが大事。
「マイナスからプラスに変える」というよりは「マイナスからゼロにする」作業が大切なの。
まずはセクシャリティとか発達障害のことで責められた、怒られた、いじめられた。
誤解や偏見の言葉を言われた。
そういうことで傷ついてる自分をしっかり癒してあげることが大切なの。
実は、そういうマイナスの部分をしっかりケアしてあげる、心の傷を癒すことができれば、ムリにポジティブになる必要はないんだよね。
カウンセリングの現場において大切なのは
すごく強い恐怖、不安、強迫。
そういうものがない穏やかな状態になることが大切なの。
何かしら心の奥底にある強い恐怖、不安、脅迫。
そういうものがなければ、穏やかな状態になるから、それ以上ムリにポジティブになる必要ってそんなにはないんだよね。
自分のセクシャリティや発達障害について、今はものすごくネガティブに、マイナスに言われてるでしょ。
自分自身もそう受け止めてるんだよね。
だから、その傷を癒して自分のセクシャリティや発達障害をニュートラルに受け止めることができるようになれば、それが一番穏やかな安定した状態だよね。
そこからムリにポジティブになる必要ってそんなになかったりするの。
ハイ、そんな感じでした。
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