発達障害って言っても、そのぐらいのケアレスミスは誰でもあるでしょ。
障害だなんて大げさに言ってるけど、努力しない言い訳じゃないの? 甘えじゃないの?
定型発達の人から発達障害の人を見たら、そんなふうに思うこともあるよね。
でも実は、発達障害の人って社会生活をするために並々ならぬ努力をしてるんだよね。
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大人の保健室へようこそ、セクマイカウンセラーのダイヤです。
このチャンネルでは、セクシャリティや発達障害などについての質問にお答えしています。
今日のテーマは「発達障害って甘えじゃないの?」
確かに、ちょっとしたケアレスミスって誰でもあることだよね。
発達障害って言っても、「ちょっとおっちょこちょいなだけなんじゃないの?」って思うよね。
じゃあ、定型発達の人のケアレスミスと発達障害の人のケアレスミスの違いを説明するね。
一言で言うと、レベルが違うとか、度合いが違うってことになるかな。
うつの話でも説明したみたいに、風邪と肺炎だったらレベルが違うでしょ。
家で寝てても治らないよね。
専門家のケアを受けないとどうしようもない。
それが発達障害なのね。
お財布を忘れておうちを出ちゃうってことは、誰にでもあるけど。
発達障害の人は、そのミスを週に3回とか4回とかやってしまう。
っていうことなんだよね。
例えば普通の人をゼロとして、すごく細かい作業を正確に出来る人をプラス10とするでしょ。
で、ちょっとおっちょこちょいな人を-5としよう。
ここまでが定型発達の人の話ね。
定型発達でちょっとおっちょこちょいな人っていうのを、-5とする。
そしたら発達障害って-20なわけ。
生まれた時に-20からスタートしてるの。
細かい作業を正確にやるっていう意味では、発達障害の人は-20のところから、努力して努力して努力して、やっと-5の状態をキープしてるの。
だから-5からスタートした人だったら、確かに努力して頑張ればゼロとか+5とかになれるかもしれない。
でもね、発達障害の人はスタートが-20だからそこから0とか+5とかに行くのは、ちょっとムリだよね。
ちょっと厳しい要求だよね。
例えば、持って生まれて運動神経が極端に悪い人もいるじゃない?
スキップとか屈伸運動ができないような人。
そういうふうに、定型発達の人には想像もつかないかもしれないけど、正確さとか細かい作業とかに関して極端に苦手なんだよね。
だからそれは、甘えでもないし、努力不足の言い訳でもないんだよね。
定型発達の人からは見えないかもしれないけど、実は誰よりも努力してるの。
だって、何の努力もしないで本来の自由な自分でいたら-20だからね。
仕事に行くのに、お財布を忘れて出かけちゃうっていうのを週に3回とか4回とかやっちゃうんだよね。
そこから、やっとものすごく努力して、そういう忘れ物を月に1回とかに留めてるんだよね。
-20から-5にまで、ものすごく一生懸命努力してキープしてるの。
野性的で、動物的な直観力の高い発達障害の人が、現代社会の枠組みに合わせて生きてる。
そういう意味では発達障害の人って、実は誰よりもものすごい努力家なんだよね。
ハイ、そんな感じでした。
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